「40代で転職して失敗したらどうしよう……」
「今の会社を辞めたいけれど、転職先でも後悔したくない」
「40代からの転職は、20代や30代より慎重に考えたほうがいい?」
40代で転職を考えると、このような不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
実際、転職後に「失敗・後悔した」と感じるケースでは、給与、職場の雰囲気、仕事内容など、転職前の期待と入社後の実態とのギャップが理由になることがあります。過去の転職経験者1,000人を対象とした調査では、転職後に「後悔・失敗した」と感じた人が59.7%で、理由として「給与が思ったより低かった」「組織風土が合わなかった」「役職・業務内容が想定と違った」などが挙げられています。
だからこそ、40代の転職では**「とにかく内定を取る」だけではなく、転職前の準備と情報収集が重要**です。
この記事では、40代の転職で起こりやすい失敗を7つ紹介し、それぞれの対策について解説します。
「これから転職活動を始めたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
40代の転職で失敗する人の特徴7選
1.勢いだけで退職してしまう
40代の転職で注意したいのが、転職先が決まっていない状態で勢いだけで退職してしまうことです。
「もう今の会社にはいたくない」
「とにかく環境を変えたい」
という気持ちが強くなると、転職先を十分に調べる前に退職したくなることがあります。
しかし、退職してから転職活動を始めると、収入がなくなることで焦りが生まれる可能性があります。
すると、
「多少条件が悪くても入社しよう」
「早く仕事を決めなければ」
と、本来なら慎重に判断したい部分を妥協してしまうことがあります。
もちろん、心身の状態などによっては退職を優先すべきケースもあります。
ただ、現在の仕事を続けながら転職活動ができるのであれば、在職中に求人を調べ、転職先の候補を見つけておくことも選択肢の一つです。
2.自分の経験や実績を整理しないまま応募する
40代の転職では、これまでの仕事で何を経験し、どのような成果を出してきたのかを整理することが重要です。
例えば、
- 営業経験10年以上
- 新規顧客を年間○件獲得
- 部下5人のマネジメント経験
- 業務改善によって作業時間を○%削減
- 新しいプロジェクトの立ち上げを経験
などです。
「自分には特別なスキルがない」と思っていても、これまで当たり前にやってきた仕事の中に、企業が評価できる経験が隠れていることがあります。
40代の転職では、単に「○○の仕事をしていました」と書くのではなく、
「何を経験したのか」+「どのような成果を出したのか」
まで整理しておきましょう。
職務経歴書の作成については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
👉 【関連記事】40代の職務経歴書の書き方|採用担当者に評価される5つのポイント
3.20代・30代と同じ転職活動をしてしまう
40代になってからの転職では、これまでの経験をどのように新しい会社で活かせるかを伝えることが大切です。
例えば、
「新しいことに挑戦したいです」
だけではなく、
「これまで○年間、営業として○○を経験してきました。その経験を活かして、御社では○○の分野で貢献したいと考えています」
というように、過去の経験と応募先での仕事をつなげて説明することが重要です。
dodaも40代の転職について、これまでの経験やスキルを応募企業でどのように活かせるのかを明確に伝えることがポイントだと説明しています。
40代だからといって、若い世代と同じアピール方法を使う必要はありません。
これまで積み重ねてきた経験そのものを、転職活動の材料として活用しましょう。
4.年収だけで転職先を決めてしまう
転職するなら「今より年収を上げたい」と考えるのは自然なことです。
ただし、年収だけで転職先を決めるのは避けたほうがよいでしょう。
例えば、
- 年収は上がったが残業が非常に多い
- 給料は高いが仕事内容が合わない
- 管理職になったが責任が大きすぎる
- 年収は高いが会社の雰囲気が合わない
という可能性もあります。
実際、転職後の後悔理由として「給与が思ったより低かった」「組織風土が合わなかった」「仕事内容が想定と違った」といった項目が挙げられています。
転職先を選ぶときは、
年収+仕事内容+働き方+会社の環境
などを総合的に確認しましょう。
特に40代では、これからのキャリアを何年続けたいのかまで考えておくことが大切です。
5.求人票だけを見て企業を判断する
求人票には仕事内容や給与、勤務時間などの情報が掲載されています。
しかし、それだけで会社のすべてを判断することはできません。
例えば、
「残業少なめ」
「アットホームな職場」
「裁量権が大きい」
と書かれていても、自分が入社した後にどのような働き方になるのかまでは、求人票だけでは分からない場合があります。
そのため、応募する前には、
- 企業の公式サイト
- 求人サイト
- 転職エージェント
- 企業の口コミ
- 面接での質問
など、複数の情報源から確認することをおすすめします。
特に面接では、仕事内容や期待されている役割について具体的に質問しておくとよいでしょう。
6.面接で「自分に何ができるのか」を伝えられない
40代の転職では、面接で自分の経験を分かりやすく伝える準備が欠かせません。
例えば、
「営業経験があります」
だけではなく、
「法人営業を10年間経験し、既存顧客のフォローだけでなく、新規開拓も担当してきました。特に○○業界の顧客対応を得意としており、年間○件の新規顧客獲得を達成しました」
のように、具体的に説明できると、自分の経験が伝わりやすくなります。
面接では、
「何をしてきたか」
だけではなく、
「何ができるのか」
そして、
「その経験を応募先でどう活かせるのか」
まで整理しておきましょう。
面接対策についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 【関連記事】40代の転職面接でよく聞かれる質問10選|回答例と面接官が見ているポイント
7.転職サイトやエージェントを一つだけに絞ってしまう
「とりあえず転職サイトに登録したから大丈夫」
と考えてしまうのも注意したいポイントです。
転職サイトや転職エージェントによって、取り扱っている求人や得意分野は異なります。
また、転職エージェントの場合は担当者との相性もあります。
転職エージェントを利用した人への調査では、「希望と合わない求人を紹介された」「担当者との相性」「連絡頻度」などを問題として挙げる声があります。
そのため、最初から一つに決めつけるのではなく、複数のサービスを比較しながら、自分に合うものを選ぶという方法もあります。
40代におすすめの転職サイトについては、こちらの記事で目的別に紹介しています。
👉 【関連記事】40代におすすめの転職サイトは?目的別に選び方を解説
40代の転職で失敗しないためにやるべき5つのこと
ここまで紹介した失敗例を踏まえると、転職活動を始める前に次の5つを確認しておくとよいでしょう。
1.転職する理由を明確にする
まず、
「なぜ転職したいのか?」
を整理しましょう。
「今の会社が嫌だから」だけではなく、
- 年収を上げたい
- 働き方を変えたい
- 経験を活かしたい
- キャリアアップしたい
- 新しい仕事に挑戦したい
- ワークライフバランスを改善したい
など、転職によって何を実現したいのかを考えます。
2.これまでのキャリアを棚卸しする
次に、これまでの仕事内容を整理します。
「会社名」「役職」「仕事内容」だけではなく、
実績・得意分野・身につけたスキル・マネジメント経験
まで書き出してみましょう。
小さな経験でも、別の企業では強みになる可能性があります。
3.希望条件に優先順位をつける
転職先に求める条件をすべて並べると、求人が見つからなくなることがあります。
そこで、
絶対に譲れない条件
と
できれば実現したい条件
に分けてみましょう。
例えば、
「年収600万円以上は譲れない」
「テレワークはできれば週2回」
というように優先順位をつけます。
4.複数の方法で求人を探す
転職サイトだけではなく、
- 転職エージェント
- 企業の採用ページ
- ハローワーク
- スカウトサービス
など、複数の方法を使って求人を探してみましょう。
選択肢を広げることで、自分では気づかなかった求人に出会える可能性があります。
5.応募前に企業を調べる
「求人条件が良いから」という理由だけで応募するのではなく、
自分が本当にその会社で働きたいのか
を確認しましょう。
企業の事業内容、仕事内容、待遇、働き方などを調べ、面接でも疑問点を確認しておくことが大切です。
40代の転職は「準備」が重要
40代の転職では、
「年齢が高いから無理なのでは?」
と不安になることもあるでしょう。
しかし、40代の転職では、これまで積み重ねてきた経験やスキルをどのように応募先で活かせるのかを整理することが重要です。マイナビ転職も、年齢だけで判断するのではなく、応募企業が求めるスキルや経験とのマッチングを意識することを説明しています。
だからこそ、
「40代だから転職は無理」
と最初から決めつけるのではなく、
「自分の経験を必要としている会社はどこなのか?」
という視点で求人を探してみましょう。
転職活動を始める前に、自分の経験や希望条件を整理しておけば、求人選びや応募書類、面接で伝える内容も変わってきます。
まとめ|40代の転職は焦らず準備することが大切
40代の転職で失敗しやすいポイントを7つ紹介しました。
40代の転職で注意したい7つのポイント
- 勢いだけで退職する
- 経験や実績を整理しない
- 20代・30代と同じ方法で転職活動をする
- 年収だけで転職先を決める
- 求人票だけで企業を判断する
- 面接で自分の経験を伝えられない
- 転職サイトやエージェントを一つだけに絞る
転職で後悔しないためには、「早く転職先を決めること」よりも、「自分に合った転職先を見つけるための準備」をすることが大切です。
まずは自分のキャリアを整理し、どのような仕事をしたいのか、どのような条件を優先するのかを考えてみましょう。
そして、実際にどのような求人があるのかを確認するところから始めてみてください。
40代の転職は、これまでの経験を次のキャリアにつなげる機会でもあります。
焦らず、一つずつ準備を進めていきましょう。

