「今の会社を辞めて転職したい。でも、転職して後悔したらどうしよう……」
40代で転職を考えたとき、このような不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
40代になると、給与だけでなく、これからのキャリアや働き方、家族との生活、定年までの期間など、転職先を選ぶときに考えたいことが増えてきます。
そのため、「今の会社を辞めたい」という気持ちだけで転職先を決めるのではなく、
「転職によって何を変えたいのか」
を整理しておくことが大切です。
この記事では、40代の転職で後悔しないために、転職前に確認しておきたい7つのポイントを紹介します。
これから転職活動を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
40代の転職で後悔しないための7つのポイント
1.「なぜ転職したいのか」を明確にする
最初に考えたいのが、
「なぜ今の会社を辞めたいのか?」
ということです。
例えば、
「給料が上がらない」
「残業が多い」
「仕事内容にやりがいを感じない」
「会社の将来が不安」
「人間関係に疲れた」
など、転職を考える理由は人によって異なります。
ここで大切なのは、単に不満を書き出すだけではありません。
「その不満を転職によってどう変えたいのか」
まで考えてみましょう。
例えば、
「残業が多い」
↓
「月の残業時間が少ない会社で働きたい」
「給料が上がらない」
↓
「これまでの経験を活かして年収アップを目指したい」
というように考えると、転職先に求める条件が具体的になります。
転職の目的が曖昧なままだと、内定が出た会社をなんとなく選んでしまい、入社後に「思っていた転職と違った」と感じる可能性があります。
まずは転職によって実現したいことを3つ程度書き出してみることから始めてみましょう。
2.転職先に求める条件に優先順位をつける
転職活動を始めると、
「年収は高いほうがいい」
「残業は少ないほうがいい」
「通勤時間は短いほうがいい」
「テレワークもしたい」
「仕事内容にもこだわりたい」
など、さまざまな希望が出てきます。
しかし、すべての条件を満たす求人が見つかるとは限りません。
そこでおすすめなのが、希望条件を次の3段階に分ける方法です。
① 絶対に譲れない条件
② できれば実現したい条件
③ 妥協できる条件
例えば、
「年収500万円以上は譲れない」
「勤務地はできれば自宅から1時間以内」
「テレワークは週1回でもあればうれしい」
というように整理します。
こうしておくと、複数の求人を比較するときにも判断しやすくなります。
特に40代では、給与だけでなく、仕事内容・勤務地・勤務時間・福利厚生・役職・将来のキャリアなども含めて考えてみましょう。
3.年収だけで転職先を決めない
40代の転職では、年収を重視する人も多いでしょう。
住宅ローンや教育費、老後の資産形成などを考えると、
「できれば年収は下げたくない」
と思うのは自然なことです。
ただし、年収だけを見て転職先を決めてしまうのは注意が必要です。
例えば、
年収600万円・残業月40時間
年収550万円・残業月10時間
という2社があった場合、どちらが自分に合っているかは年収だけでは判断できません。
仕事内容や通勤時間、休日、福利厚生なども含めて考える必要があります。
また、「提示された年収」だけを見るのではなく、
- 基本給
- 賞与
- 固定残業代
- 各種手当
- 退職金制度
- 評価制度
- 昇給制度
なども確認しておきましょう。
年収だけではなく「どのような働き方でその年収を得るのか」まで確認することが大切です。
年収についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
👉 【関連記事】40代の転職で年収を下げないために確認すべき7つのポイント
4.これまでの経験・スキルを棚卸しする
40代の転職では、
「これまで何をしてきたのか」
を整理しておくことも重要です。
例えば営業職なら、
「営業経験15年」
だけではなく、
「法人営業を15年間経験」
「新規開拓と既存顧客の両方を担当」
「年間売上○万円を達成」
「5人のチームをマネジメント」
など、できるだけ具体的に書き出してみましょう。
自分では「普通の仕事」と思っている経験でも、別の企業では評価される可能性があります。
特に整理しておきたいのは、
経験・実績・スキル・得意なこと・マネジメント経験
の5つです。
ここを整理しておくと、求人を探すときだけでなく、職務経歴書や面接にも活用できます。
👉 【関連記事】40代の職務経歴書の書き方|採用担当者に評価される5つのポイント
5.求人票だけで会社を判断しない
求人票を見ると、
「年収600万円」
「年間休日120日」
「残業少なめ」
「管理職候補」
など魅力的な条件が並んでいることがあります。
しかし、求人票だけですべてを判断するのは難しいものです。
応募を検討するときは、
- 企業の公式サイト
- 採用ページ
- 求人情報
- 転職サービスから得られる情報
- 面接での説明
などを組み合わせて確認しましょう。
また、面接は企業から評価されるだけの場ではありません。
応募者が「この会社で本当に働きたいか」を確認する場でもあります。
例えば、
「今回募集しているポジションに期待されている役割を教えてください」
「入社後、最初の半年で期待される成果はありますか?」
「配属予定の部署はどのような体制でしょうか?」
などを質問すれば、入社後の働き方をイメージしやすくなります。
6.5年後・10年後の働き方を考える
40代の転職では、入社直後だけでなく、
5年後・10年後
について考えることも大切です。
例えば45歳で転職した場合、55歳になるまで10年間あります。
その会社で、
「どのような仕事をしていたいのか」
「管理職を目指したいのか」
「専門職として働きたいのか」
「どのくらいの年収を目指したいのか」
「50代になっても続けられる働き方なのか」
を考えてみましょう。
もちろん、10年後を正確に予測することはできません。
それでも、
「この会社に入ったら、自分のキャリアはどの方向に進むのか?」
という視点を持って求人を見るだけでも、会社選びは変わってきます。
40代の転職では「次の会社に入ること」をゴールにするのではなく、その先のキャリアまで考えて転職先を選ぶことが重要です。
7.転職先が決まる前に勢いで退職しない
「もう会社を辞めたい」
と思ったとき、先に退職してから転職活動を始めたくなることもあるでしょう。
しかし、特別な事情がないのであれば、在職中から転職活動を始めるという方法もあります。
退職して収入がなくなると、
「早く次の会社を決めなければ」
という焦りが生まれる可能性があるからです。
焦った結果、
「本当は希望条件と違うけれど、この会社でいいか」
と妥協してしまう可能性もあります。
まずは仕事を続けながら、
「どんな求人があるのか」
「自分の経験を活かせる会社はあるのか」
「希望する年収の求人はあるのか」
を調べてみましょう。
転職サイトや転職エージェントを利用して、現在の求人を確認してみるのも一つの方法です。
👉 【関連記事】40代におすすめの転職サイトは?目的別に選び方を解説
40代の転職で後悔しないためのチェックリスト
転職先への応募や内定承諾をする前に、次の項目を確認してみてください。
- □ 転職する目的は明確になっているか
- □ 絶対に譲れない条件を決めているか
- □ 年収だけで会社を選んでいないか
- □ 自分の経験やスキルを整理したか
- □ 入社後の仕事内容を確認したか
- □ 勤務時間や休日などの条件を確認したか
- □ 5年後・10年後のキャリアをイメージできるか
- □ 複数の求人を比較したか
- □ 疑問点を面接で確認したか
- □ 「今の会社を辞めたい」という理由だけで決めていないか
チェックがつかなかった項目があれば、転職先を決める前にもう一度確認してみましょう。
40代の転職は「会社を辞めること」ではなく「次のキャリアを選ぶこと」
転職を考えていると、
「今の会社を辞めたい」
という気持ちが先行してしまうことがあります。
しかし、転職の本当の目的は会社を辞めることではありません。
これから自分がどのように働いていきたいのかを考え、その希望に近い環境を選ぶことです。
40代には、20代・30代にはない経験があります。
仕事で成功した経験だけでなく、
「うまくいかなかった経験」
「部下を育てた経験」
「トラブルを解決した経験」
「仕事のやり方を改善した経験」
などもキャリアの一部です。
そうした経験を一度整理してから転職活動を始めてみましょう。
「自分にはどんな求人があるのだろう?」
と思ったら、まずは転職サイトで求人を確認してみるのも一つの方法です。
求人を見るだけでも、
現在の自分の経験がどのような企業で求められているのか
を知るきっかけになります。
まとめ|40代の転職は「転職すること」より「転職先の選び方」が重要
今回は、40代の転職で後悔しないための7つのポイントを紹介しました。
40代の転職で確認したい7つのポイント
- 転職する目的を明確にする
- 転職先に求める条件に優先順位をつける
- 年収だけで転職先を決めない
- これまでの経験・スキルを棚卸しする
- 求人票だけで会社を判断しない
- 5年後・10年後の働き方を考える
- 転職先が決まる前に勢いで退職しない
40代の転職では、焦って応募先を増やすよりも、まずは自分が転職によって何を実現したいのかを整理することから始めてみましょう。
そして、自分の経験・希望条件を整理したうえで、複数の求人を比較してみてください。
「40代だから転職は難しい」と最初から決めつける必要はありません。
これまで積み上げてきた経験を整理し、自分の経験を必要としている企業を探すことが、次のキャリアを考える第一歩になります。
転職活動を始めるなら、まずはどのような求人があるのか確認してみましょう。

